歌詞もその時代を反映しているものですから、言葉のはやり廃りも反映されます。
昭和の歌謡曲や演歌、ニューミュージックやフォークでも、当時は新しかった言葉が今では使われなくなったり、馴染みがなくなったりして昔の曲を聞くと「え?これってどういう意味?」とわからないものがあります。
そうした歌詞のなつかしワードを調べてみました。
昭和の歌謡曲や演歌、ニューミュージックやフォークでも、当時は新しかった言葉が今では使われなくなったり、馴染みがなくなったりして昔の曲を聞くと「え?これってどういう意味?」とわからないものがあります。
そうした歌詞のなつかしワードを調べてみました。
1973年にリリースされたピンクレディーのシングル曲。
カルメン [Blu-ray]
原作小説の方は当時のフランスの民族問題や下層社会の問題を反映しているのですが、この歌詞ではそこまで踏み込んだ意味ではありません。
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原作小説の方は当時のフランスの民族問題や下層社会の問題を反映しているのですが、この歌詞ではそこまで踏み込んだ意味ではありません。
オペラだけのイメージから「情熱的で危険な女性」くらいの意味で使っていると考えればいいのではないでしょうか。
沢田研二の1979年リリースのシングル曲です。
「ボギー ボギー あんたの時代はよかった」という部分の「ボギー」 ですが、これは1940年代にアメリカで人気を博した俳優ハンフリー・ボガードの愛称「ボギー」です。
1942年に彼が主演した映画「カサブランカ」がこの歌詞のイメージの下敷きになっているのです。
'79年でしたら、40〜50年代の映画はもう20年以上前の時代。
懐かしく思い出す人も多かったでしょう。
懐かしく思い出す人も多かったでしょう。
1976年の大塚博堂のデビュー曲のタイトルです。
ダスティン・ホフマンとはアメリカの有名な俳優ですが、今では80近い高齢なのでおじいさん役や監督仕事などをやっていますね。
この歌詞では1969年の「ジョンとメリー」という恋愛映画と、同じく彼の代表的主演作「卒業」が描かれており、若い時の役のイメージです。
映画の主役のようには彼女を手に入れることができず、彼女の方は別の人と結婚して子供がいるのに長年の未練を抱えている、という歌詞の内容ですしね。
ダスティン・ホフマンとはアメリカの有名な俳優ですが、今では80近い高齢なのでおじいさん役や監督仕事などをやっていますね。
70年代当時はまだまだ若者の役を多くやっていた頃。
この歌詞では1969年の「ジョンとメリー」という恋愛映画と、同じく彼の代表的主演作「卒業」が描かれており、若い時の役のイメージです。
「卒業」は最後にヒロインと主人公の逃避行のシーンが有名ですね。
映画の主役のようには彼女を手に入れることができず、彼女の方は別の人と結婚して子供がいるのに長年の未練を抱えている、という歌詞の内容ですしね。
1975年にリリースされたフォークグループ「バンバン」のシングル。
作詞は荒井由実(現在の松任谷由実)です。
「いちご白書」とは1970年のアメリカ映画(原題は「The Strawberry Statement」)で、学生運動が主題でした。
作詞者のユーミンも当時日本で公開されたこの映画を見ていました。
この曲も学生運動に関わりながらも、卒業の近い時期、普通に就職する道を選んだ学生が主人公。
過ぎ去った学生時代をほろ苦く振り替える歌詞です。
作詞は荒井由実(現在の松任谷由実)です。
「いちご白書」とは1970年のアメリカ映画(原題は「The Strawberry Statement」)で、学生運動が主題でした。
作詞者のユーミンも当時日本で公開されたこの映画を見ていました。
この曲も学生運動に関わりながらも、卒業の近い時期、普通に就職する道を選んだ学生が主人公。
過ぎ去った学生時代をほろ苦く振り替える歌詞です。
その後のニューミュージックの旗手としてのユーミンのイメージとは少し違いますね。
1987年リリースの杏里のシングル。
作詞をしたのはシンガーソングライターの尾崎亜美ですが、歌詞やタイトルに出て来る「オリビア」とはイギリスの歌手オリビア・ニュートン=ジョンのことです。
1970年代からヒットした歌手で、失恋の歌で知名度が高い曲がこの頃多かったのです。
作詞をしたのはシンガーソングライターの尾崎亜美ですが、歌詞やタイトルに出て来る「オリビア」とはイギリスの歌手オリビア・ニュートン=ジョンのことです。
1970年代からヒットした歌手で、失恋の歌で知名度が高い曲がこの頃多かったのです。
1982年に大友裕子が歌ったシングル。
大友がこの曲の発売直後引退してしまったので、翌年の葛城ユキによるカバー版の方が知名度が高いです。
「ボヘミアン」とは、欧州を移動した民族「ロマ」がボヘミア地方を経由してフランスにやってきたことから、フランス人が「流浪の人」という意味で使い始めた言葉です。
この歌の歌詞においてはそのイメージから「流浪の人」という意味合いです・
大友がこの曲の発売直後引退してしまったので、翌年の葛城ユキによるカバー版の方が知名度が高いです。
「ボヘミアン」とは、欧州を移動した民族「ロマ」がボヘミア地方を経由してフランスにやってきたことから、フランス人が「流浪の人」という意味で使い始めた言葉です。
この歌の歌詞においてはそのイメージから「流浪の人」という意味合いです・
ひとつの場所に留まらない人を愛した哀しみが描かれています。
1977年発売のシングル曲ですが、そろそろ「連絡船」が何かわからなくなった人も増えてきたこのごろ。
青森と北海道の間の海、関門海峡は昔は船で渡るしかありませんでした。
青森駅から降りて船に乗り、函館まで渡ったのです。
この船を「青函連絡船」といいました。
1988年、青函トンネルの開業に伴い、海峡を渡るのは海底に掘られたトンネルを通る鉄道となり連絡船は役割を終えました。
青森と北海道の間の海、関門海峡は昔は船で渡るしかありませんでした。
青森駅から降りて船に乗り、函館まで渡ったのです。
この船を「青函連絡船」といいました。
1988年、青函トンネルの開業に伴い、海峡を渡るのは海底に掘られたトンネルを通る鉄道となり連絡船は役割を終えました。
1983年にリリースされたラッツ&スターのシングル曲。
「め組」は江戸時代に町人で組織された町火消しの組の一つです。
「め組の喧嘩」という乱闘事件を起こしたことでも知られています。
しかしこの歌詞ではそうした歴史的な話とはあまり関係なく、「粋なものの代名詞」くらいのニュアンスで使われています。
しかしこの歌詞ではそうした歴史的な話とはあまり関係なく、「粋なものの代名詞」くらいのニュアンスで使われています。
1986年にリリースされた本田美奈子のシングル曲。
このタイトルのマリリンとは、アメリカの大スター女優「マリリン・モンロー」のことです。
わずか36年の生涯で鮮烈なインパクトを残した彼女のセクシーさとかっこよさを本田と重ねて書かれた歌詞です。
実際、歌詞の中にも「シネマスタア気取るわ」とありますしね。
1984年リリースのチェッカーズのシングル「涙のリクエスト」に出てくる「トランジスタのボリューム上げて」という歌詞。
THE CHECKERS 30TH ANNIVERSARY BEST~7×30 SINGLES~
THE CHECKERS 30TH ANNIVERSARY BEST~7×30 SINGLES~
これはトランジスタラジオのことなのです。
戦前のラジオは「真空管ラジオ」といい、かさばるので外に持ち出すのには不向きな構造でした。
戦後に開発されたトランジスタラジオは当初は不具合も多かったのですが70年代ごろに大幅に性能も向上し、サイズも小型化して一気に普及し、若者の手に入りやすい価格になってきました。
これによりラジオを外に持ち出して楽しむことができるようになったので、若者が遊びに行った先にラジオを持って行って聞くこともできるようになったのです。
「涙のリクエスト」は彼女と遊びに行った時にラジオを持ち出して二人で踊ったのを思い出しつつ、ラジオ番組にリクエストの電話を公衆電話からかける(当時は携帯がなかったですから)光景が描かれているというわけです。
1980年リリースのRCサクセションの曲も「トランジスタ・ラジオ」というのがありますね。