毎年恒例のイベントになったクリスマス。
けれども、その起源は一体なんなのでしょうか。
なぜ、今のようなお祝いの日になったのでしょうか。
「クリスマス=イエス・キリストの誕生日」とお思いの方は多いかと思います。
キリスト教内でも宗派により微妙に異なることがありますが、カトリックでは教会の祭日で「主の降誕」と銘打たれます。
しかし、これは必ずしも正確ではありません。
古いキリスト教の伝承でも、キリストがいつ生まれたのかは諸説あり、必ずしも12月25日ではありません。
そもそも聖書にも、正確にキリストの誕生日が書いてあるわけではないのです。
伝承によっては5月だったり10月だったりします。
12月25日になった由来もはっきりはしないのですが、少なくとも4世紀くらいには成り立っており、土着の冬至の日と混ざり合ったとも考えられています。
クリスマスの語源は「Christ(キリスト)のmass(ミサ)」と言われています。
その名の通り、多くのキリスト教の教会ではクリスマスにミサを行います。
教会によっては「聖誕」と銘打たれた案内やポスターもあります。
キリスト教が伝わっていくに従って欧州各地に広まったクリスマスですが、だんだんと様々な文化が付け足されていきます。
地元にあった土着の宗教や行事がキリスト教と混ざり合っていきました。
例えば、北欧のクリスマス「ユール」は元々は北欧神話の神様に捧げものをする祭りだったと言われています。
そしてクリスマスの習慣「クリスマスカード」「プレゼント」「クリスマスツリー」などができてきました。
そして華やかな飾りをつけたり、イベントが大々的に行われるようになってきたのです。